Absolute Quantification of Individual Phospholipids in Foods using phosphorus-31 NMR

Tuesday, April 29, 2025

9:15 AM – 9:35 AM PST

Room: B114

Presenting Author(s)

Tsuyoshi Kato, PhD

Chief Analytical Scientist
Japan Food Research Laboratories
Tama-Shi, Tokyo, Japan

Co-Author(s)

EM

Emiko Mizuguchi

Specialist
Japan Food Research Laboratories, Japan
KY

Kana Yamamoto

Specialist
Japan Food Research Laboratories, Japan
NS

Naito Sanae

Operator
Japan Food Research Laboratories, Japan
YI

Yudai Iwabe

Expert (Analysis)
Japan Food Research Laboratories, United States

抽象的な：
リン脂質は極性脂質であり、乳化作用などの機能を生かして食品添加物として広く利用されている。また、リン脂質の特定のサブクラスは、栄養補助食品や健康食品の有効成分として配合されることが増えている。これらの用途では、様々な食品からリン脂質を効率的に抽出し、サブクラスレベルで正確に定量する方法が求められている。本研究では、原理的に対象物質の定量が正確に行えるリン-31核磁気共鳴分光法（³¹P NMR）と、SI系にトレーサビリティが付与された標準値を用いて、様々な食品サンプル中のリン脂質をサブクラスレベルで定量した（表1）。極性脂質の抽出には、エタノールまたはエタノール-水混合液（9:1）を抽出溶媒として用いた。抽出した極性脂質を、リン脂質との親和性が強いコール酸ナトリウムの20%水溶液に分散させ、³¹P NMR分析を行った。このアプローチにより、α-グリセロホスホリルコリン（α-GPC）などの高極性コリン化合物の同時定量が可能になりました。卵はさまざまな食品に広く使用されており、ホスファチジルコリン（PC）の重要な供給源として機能しています。卵のPCレベルは、栄養補助食品のレベルを超えていることがわかりました。ホスファチジルセリン（PS）は牛乳と乳製品で検出されましたが、その量はPCよりも少なく、専門のサプリメントに含まれるレベルには一致しませんでした。α-GPCは乳製品で検出され、特に牛乳で高レベルでした。ただし、この研究で測定したサンプルのほとんどでは、PCなどのリン脂質タイプのコリン化合物がα-GPCよりも優勢でした。この方法の分析性能は国際ガイドラインに基づいて検証され、良好な結果が得られました。さらに、この方法で決定された総リン脂質含有量は、従来のモリブデンブルー比色法を使用して得られた結果とよく一致しました。